傷害保険

ゴルフ保険(ゴルファー保険)ってどんな保険?

ゴルフ場や練習場でのケガ、人をケガさせた、買ったばかりのクラブを壊してしまった、他にも、思いがけずホールインワンを達成して祝賀会をやることになったので、急な出費がかさんでしまうなど、楽しいゴルフでも目には見えない色々なリスクがあります。

今回の記事では、そういった場合に備えるための「ゴルフ保険」の補償内容について、また加入すべきかどうか個人的な見解を述べていきます。

ゴルフ保険の保険の概要

ゴルフ保険とは、ゴルフ場やゴルフ練習場(打ちっぱなし等)でのケガや第三者に対する賠償責任など様々なリスクを補償する保険です。

ゴルフ保険の補償内容

ゴルフ保険は主契約と3つの特約の大きく4つの補償内容から構成され、主契約は必ず付帯しないといけませんが、特約はオプションですので付ける付けないは自由に選べます。

1.ご自身のケガ(主契約)

ゴルフ場、ゴルフ練習場敷地内でゴルフの練習、競技または指導中に、保険の対象となるケガをした場合の治療費等を補償します。
※ ゴルフの練習、競技または指導中にはゴルフ場や練習場での更衣、休憩、食事、入浴等の時間も含みます。(以下同様)

保険金の種類は以下の通りです。

  • 死亡保険金・後遺障害保険金
  • 入院保険金
  • 手術保険金
  • 通院保険金

2.個人賠償責任補償(特約)

ゴルフの練習、競技または指導中の第三者への損害賠償を補償します。

  • ゴルフの練習、競技または指導中にキャディを含めた他人にケガ等をさせたり、他人の財物を壊した場合

    ■事故例
    「打ったゴルフボールが前の組の人に当たってケガをさせた」
    「スイングした際にクラブを当ててしまいケガをさせた」
    「ゴルフカートを木にぶつけ破損させた」等
  • ゴルフの練習、競技または指導中に、国内で受託した財物(受託品)を破損させたり盗まれた場合

    ■事故例
    「友人から借りたクラブを破損させた」
    「ゴルフ場から借りたクラブを盗まれた」等
    ※ 携帯電話、ノートパソコン、自転車、眼鏡、1個または1組で100万円を超える物は受託品に含みません。

「個人賠償責任補償」については、以下の記事をご覧ください。

ただし、ゴルフ保険に付帯されている個人賠償責任補償は‟ゴルフ中のみの補償”となってる場合が多いのでご注意ください

3.ゴルフ用品の損害(特約)

国内外でのゴルフ場、ゴルフ練習場敷地内で、保険の対象となる方が所有するゴルフ用品が盗難にあったり、ゴルフクラブが破損した場合の買い替え費用や修理費等を補償します。
※ゴルフ用品とは、ゴルフクラブ、ゴルフボール、ゴルフシューズ、ゴルフバッグ、ゴルフウェア等や、衣服類ならびにそれらを収容するバッグ類を言います。

  • ゴルフ用品の盗難

    ゴルフボールの盗難については、他のゴルフ用品と同時に生じた場合に限ります。

  • ゴルフクラブの破損、曲損

    物にぶつけて破損させる以外も、ずっと使っていると球を打つだけでシャフトが折れることもあります。

ちなみに、プロ野球選手であるソフトバンクの柳田悠岐選手、彼は新しく購入したドライバーを買った初日に練習場でダフって破損させたことがあると発言していました。
相当なパワーとヘッドスピードがないと無理な芸当ですね(笑)

そのような場合でも、この特約を付けておけば修理費や買い替え費用等を補償されます。

4.ホールインワン・アルバトロス費用(特約)

ゴルフをする人なら誰もが一度は夢を見る「ホールインワン」
その確率は、アマチュアの場合1万分の1、プロでも3千分1と言われています。
更に難しいとされている「アルバトロス」は、プロでも200万分の1、アマチュアならなんと600万分の1と言われています。

日本において、ホールインワンを達成した場合、プロの大会であればホールインワン賞として表彰されますが、アマチュアの場合ホールインワンを達成した人が、周りの人に居合わせをお裾分けする意味でお祝いをする』というのが暗黙の了解となっています。

お祝い方法は、祝賀会を開き、記念品を配るのが通例です。
祝賀会は開かずに記念品だけ配るという方もいます。

  • ホールインワンまたはアルバトロスを達成した場合に保険金額を限度に慣習として負担する記念品購入費用や祝賀会費用等

この特約は、同伴競技者と同伴キャディ等の両方が目撃、第三者である前の組の人が目撃、ビデオ等で客観的に確認できる、といった支払い条件があります。

ゴルフ保険に加入すべきかどうか

繰り返しにはなりますが、ゴルフ保険は大きく4つの補償から構成されます。

そして、この中で‟第三者への賠償のみを気にする人”は加入しなくても良いと思います。

個人賠償責任補償の記事でも説明していますが、この特約については、自動車保険や火災保険(特に賃貸の火災保険)に付帯されていることが多く、別の保険で補償されるのであればそこのみを気にする人は加入しなくても良いと思います。

ただ、そういった人でも個人賠償責任補償特約は付けずに、主契約とゴルフ用品の損害、ホールインワン等補償特約のみ加入するなどの方法もあります。

また、ゴルフ保険の保険料は、補償内容にもよりますが年間1,500~10,000円程度と安いので、個人的には、主契約とゴルフ用品の損害特約だけでも加入する手はありのかなと思います。

まとめ

  • ゴルフ保険は「自身のケガ」、「第三者への損害賠償」、「ゴルフ用品の損害」、「ホールインワン・アルバトロスを達成した際の祝賀会等の費用」の4つの補償から構成される

  • 個人賠償とどう違うかでなく、ゴルフ保険の中に個人賠償責任補償特約が存在する

  • ただし、ゴルフ保険の個人賠償責任補償はゴルフ中のみ担保の可能性が高い

  • 第三者への損害賠償補償のみを気にする人は自動車保険や火災保険に個人賠償責任補償が付帯されていれば加入しなくてもいい

  • ただしゴルフ保険自体は、保険料が年間1,500円~10,000円と割安

いかがでしたでしょうか。
「ゴルフってそんな暗黙の了解があるのか~」、「ゴルフクラブ折れても保険出るのか」とか「個人賠償責任補償ってこんなとこでも役に立つのか」等、様々な意見があると思いますが今回の記事が少しでもゴルフをたしなむ皆様のお役に立てれば幸いです。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

【ゼクシィ保険ショップ】結婚から始まる新たなライフスタイル